デジタル大辞泉 「情願」の意味・読み・例文・類語 じょう‐がん〔ジヤウグワン〕【情願】 1 実情を述べて願い出ること。嘆願。「空しく後日の冀望きぼうを大にして今日の―を失するが如し」〈織田訳・花柳春話〉2 監獄の在監者が、処遇に関して不服のある場合に、事情を述べて救済を願い出ること。旧監獄法の用語。現行の刑事収容施設法では「不服申立て」として規定されている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「情願」の意味・読み・例文・類語 じょう‐がんジャウグヮン【情願】 〘 名詞 〙① 情実を述べて願い出ること。心から願うこと。嘆願。懇願。[初出の実例]「而情二願通商一者聴レ之」(出典:続日本紀‐和銅六年(713)三月壬午)「勝軍地蔵一百体を、造り奉らんとある主君の情願(ジャウグヮン)」(出典:読本・近世説美少年録(1829‐32)一)[その他の文献]〔春秋左伝注‐昭公二〇年〕② 監獄の処置に不服のある受刑者が、その趣旨を書面または口頭で申し立てること。〔監獄法(明治四一年)(1908)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例