成道会(読み)ジョウドウエ

デジタル大辞泉 「成道会」の意味・読み・例文・類語

じょうどう‐え〔ジヤウダウヱ〕【成道会】

毎年12月8日、釈迦しゃか成道の日を記念して行う法会臘八会ろうはちえ 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「成道会」の意味・読み・例文・類語

じょうどう‐えジャウダウヱ【成道会】

  1. 〘 名詞 〙 仏語釈迦が悟りを開いた日、一二月八日に毎年行なわれる法会(ほうえ)臘八会(ろうはちえ)。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「凡西大寺三月十五日成道会」(出典:延喜式(927)二一)

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改訂新版 世界大百科事典 「成道会」の意味・わかりやすい解説

成道会 (じょうどうえ)

釈迦が悟りをえて仏(覚者)となったことを成道といい,これを記念して修する法会。毎年12月8日に行われ,灌仏会涅槃会とともに〈三仏会〉と称し,釈迦の三大法会として重んじられる。禅宗大寺では12月1日から8日の朝まで7日間不眠不休の座禅が行われるが,これを臘八会(ろうはちえ)/(ろうはつえ)または成道会と称し,臘八接心せつしん)ともいう。臘八とは臘月(12月)8日の意。この日臘八粥といって粥に昆布串柿,菜などを入れたものを食べる。これを五味粥ともいう。寺によっては茶粥甘酒などが出される。中国では宋より仏に粥を供える風習が生じたが,釈迦出山のおり,村娘が捧げた牛乳で煮た粥を食べたとの故事によるという。仏教系の学校では,成道会に牛乳を生徒らに供する例が多い。
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百科事典マイペディア 「成道会」の意味・わかりやすい解説

成道会【じょうどうえ】

釈迦が菩提樹の下で悟りを得たことを記念して行う法会。12月8日に行うのが普通なので,臘八会(ろうはちえ)ともいう。禅宗寺院では12月1〜8日まで昼夜座禅に励む。この間の座禅を接心ともいう。
→関連項目

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「成道会」の意味・わかりやすい解説

成道会
じょうどうえ

臘八

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「成道会」の意味・わかりやすい解説

成道会
じょうどうえ

成道」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の成道会の言及

【ベーサカ祭】より

…南方仏教で,釈迦の誕生,成道(じようどう),入滅を祝って行われる祭り。中国や朝鮮,日本などの北伝(大乗)仏教では,釈迦の誕生,成道,入滅はそれぞれ別の日のこととされ,それらの日ごとに祝われる(たとえば,4月8日の降誕会(ごうたんえ)または灌仏会(かんぶつえ),12月8日の成道会(じようどうえ),2月15日の涅槃会(ねはんえ)など)。一方,スリランカやミャンマー,タイなど南方仏教の諸国では,これらはいずれもインド暦で第2月とされるバイシャーカvaiśākha月の満月の日のこととされ,毎年,この日にあたる5月末から6月初めの満月の日を中心に,盛大な祭りが行われる。…

※「成道会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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