山口県の郷土料理。一年中つくるが、季節により加える材料が変わる。たとえば1月には餅(もち)、早春のサヤエンドウ、夏にはアズキ、秋はサツマイモや小麦粉の団子を加える。3リットルの水を釜(かま)に入れて火にかけ、番茶を焙(ほう)じて布袋に入れたものをその釜に入れる。煮立ったら箸(はし)などで袋を押して茶を浸出させて取り出す。米1カップを加えて煮て、柔らかくなったら火からおろし、熱いところを供する。米はさらりと仕上げ、粘りけがあってはならず、冷めると味が落ちる。アズキなど柔らかくするのに時間のかかる材料は、別に下煮をしておいて粥に加える。朝食に茶粥を食べる習慣は奈良、京都、和歌山地方に多い。
[多田鉄之助]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…またサトイモ,サツマイモ,ダイコン,トチの実などを増量材として加えたものも行われていた。味をつけずに水から煮るのを本格とする考え方もあるが,塩はもちろん,茶で煮る茶粥,そのほか甘味料で煮たものをも粥と称しており,雑炊(ぞうすい)との区別の基準はかならずしも明確ではない。現在一般に行われている粥の作り方は,米を洗って行平(ゆきひら)か土なべのような厚手のなべに入れ,水を加えて30~60分吸水させてから火にかける。…
※「茶粥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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