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戸畑祇園大山笠 とばたぎおんおおやまがさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

戸畑祇園大山笠
とばたぎおんおおやまがさ

福岡県北九州市戸畑区戸畑の飛幡八幡宮(とびはたはちまんぐう)と菅原神社,中原(なかばる)の中原八幡宮の 3社の夏祭り。毎年 7月第4土曜日を含む金曜日から日曜日に行なわれる。飛幡八幡宮にまつられている須賀大神に疫病退散を祈願して御利益があったことから,山笠をつくって祝ったのが始まりと伝えられる。祭りは中日が中心で,それぞれの神社の神事と神幸に伴い,大下りと称して,飛幡八幡宮の氏子が出す東大山笠と西大山笠,菅原神社の天籟寺大山笠(てんらいじおおやまがさ),中原八幡宮の中原大山笠の 4基が担ぎ出される。各神社の神幸行列(→神幸祭)は,それぞれ所定のお汐井汲み場に向かい,神職が海水を汲んで山笠を清めて還幸となり,各山笠は自分の町内に戻って担がれ,夕刻には戸畑区役所前で 1954年から始まった戸畑大山笠競演会が行なわれる。山笠は,昼は幟山笠,夜は提灯山笠と呼ばれ,幟山笠は高さ 1.8mの台座に高欄付きの台を載せ,その左右に紅白の各 6本を交互に立てたもので,正面左右にキクの花をあしらった前花,背面にタケの骨組みに和紙を重ね貼りした直径 1.5mほどの円形の見送り,台上にてまりこと呼ばれる球状の紙飾りが飾りつけられている。提灯山笠は,これらの飾りを取り去って高さ 7mの四角錐形のを据え,309個のちょうちんを 12段に飾りつけたもので,その美しさで知られる。大人の担ぐ大山笠のほかに,中学生が担ぐ小若山笠も 4基出る。祭りの前には,山笠の巡行路を清める獅子舞が行なわれる。1980年に戸畑祇園大山笠行事として国の重要無形民俗文化財に指定され,2016年に「山・鉾・屋台行事」の一つとして国際連合教育科学文化機関 UNESCOの世界無形遺産に登録された。

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