手狭(読み)てぜま

精選版 日本国語大辞典 「手狭」の意味・読み・例文・類語

て‐ぜま【手狭】

〘形動〙
住居部屋などの空間が、生活仕事をするのには狭いさま。
滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)八「方丈は普請中ゆゑ、手せまなれど」
② 行なう範囲をせばめるさま。狭く限ってするさま。
※唐詩選国字解(1791)附言「はじめ詩を学ぶには随分手せまに学ばねばならぬ」

て‐ぜま・い【手狭】

〘形口〙 てぜま・し 〘形ク〙 場所が狭い。また、行為状態がある範囲に狭く限られたさまである。
洒落本・魂胆惣勘定(1754)下「はじめより此書のおきてをまもらんと欲すれば、あそび手せまくなり」
※庭(1922)〈芥川龍之介〉上「家督を継いだ長男は、〈略〉手狭(テゼマ)い離れに住んでゐた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「手狭」の意味・読み・例文・類語

て‐ぜま【手狭】

[名・形動]暮らしたり仕事をしたりするには場所が狭いこと。また、そのさま。「子供が大きくなって家が手狭になる」
[類語]狭いせせこましい狭苦しい狭小狭隘きょうあい狭窄きょうさく窮屈きつい偏狭猫のひたい手狭い猫額びょうがく所狭い方寸尺寸せきすん寸土立錐の地ナロー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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