手狭い(読み)テゼマイ

デジタル大辞泉 「手狭い」の意味・読み・例文・類語

て‐ぜま・い【手狭い】

[形][文]てぜま・し[ク]
場所部屋などが狭いさま。
田舎の家から見れぁ―・いもんだでね」〈秋声足迹
行為状態が狭い範囲に限られているさま。
「此の書のおきてを守らんと欲すれば、あそび―・くなり」〈洒・魂胆惣勘定〉
[類語]狭い狭苦しいせせこましいきつい手狭てぜま狭小狭隘きょうあい狭窄きょうさく窮屈偏狭猫のひたい猫額びょうがく所狭い方寸尺寸せきすん寸土立錐の地ナロー

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精選版 日本国語大辞典 「手狭い」の意味・読み・例文・類語

て‐ぜま・い【手狭】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]てぜま・し 〘 形容詞ク活用 〙 場所が狭い。また、行為や状態がある範囲に狭く限られたさまである。
    1. [初出の実例]「はじめより此書のおきてをまもらんと欲すれば、あそび手せまくなり」(出典:洒落本・魂胆惣勘定(1754)下)
    2. 「家督を継いだ長男は、〈略〉手狭(テゼマ)い離れに住んでゐた」(出典:庭(1922)〈芥川龍之介〉上)

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