丸太などの鈍性の器具や物体によって皮膚や筋肉などが挫滅された開放性の創(きず)である。創縁は不整で、異物や挫滅された組織などが付着する。血管も挫滅されるため出血は切創などに比べて少ないが、腫脹(しゅちょう)が強く、挫滅された組織は細菌感染をおこしやすい。挫滅組織や感染組織が脱落してから癒合がおこるため創の治りは悪く、治癒後の瘢痕(はんこん)(きずあと)は大きい。異物や挫滅組織の除去と、オキシフルや生理的食塩水による十分な洗浄によって創を清浄化したのち縫合すると治りがよいが、細菌感染の可能性が強いときは縫合しない。感染の予防に抗生物質を投与するが、破傷風の予防がとくにたいせつである。
[荒木京二郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…二つ以上の部位が同時に損傷されることも多い。外力の種類による分類には,刃物による切創,先端の鋭利な器物による刺創,強い鈍力によって生ずる挫創,人や動物の歯による咬傷,斧などによる割創,銃器による射創などがある。次におもな外傷,とくに法医学の面で重視される外傷について詳述する。…
※「挫創」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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