掻き切る(読み)カキキル

デジタル大辞泉 「掻き切る」の意味・読み・例文・類語

かき‐き・る【×掻き切る】

[動ラ五(四)]力を入れて物を切る。切り裂く。かっきる。「腹を―・る」
[類語]刻む切る裁つちょん切るぶった切る切り刻むちぎる切り抜く刎ねる切り込む切り出す叩き切る焼き切る捩じ切る切り開く切り落とす切開

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精選版 日本国語大辞典 「掻き切る」の意味・読み・例文・類語

かき‐き・る【掻切】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「かき」は接頭語 ) いきおいよく物を切る。切り取る。かいきる。かっきる。
    1. [初出の実例]「魚大(おほき)にて不被取ねば、草茢る鎌と云ふ物を以(もて)、鰓(あぎと)を揆切(かききり)て」(出典今昔物語集(1120頃か)二〇)
    2. 「涙をはらはらとながいて高声に十念となへつつ、腹かき切てぞ死にける」(出典:平家物語(13C前)一二)

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