デジタル大辞泉 「切落す」の意味・読み・例文・類語 きり‐おと・す【切(り)落(と)す】 [動サ五(四)]1 物の一部を切って本体から離す。「パンの耳を―・す」2 堤防の一部を壊して、水を流す。「堤防を―・す」3 つるしてある幕の上部をはずして一気に下へ落とす。切って落とす。[類語]切る・裁つ・刻む・ちょん切る・ぶった切る・かき切る・切り刻む・ちぎる・切り抜く・刎ねる・切り込む・切り出す・叩き切る・焼き切る・捩じ切る・切り開く・切開 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「切落す」の意味・読み・例文・類語 きり‐おと・す【切落】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① ある物の一部を切りとって落とす。② 特に、刀で相手の首や腕を切って落とす。切って相手を倒す。[初出の実例]「あれに馳せ合ひ是に馳せ合ひ、武者三騎切り落し」(出典:葉子十行本平家(13C前)九)③ 堤防を切りくずして、中にたまった水を流す。[初出の実例]「夜に入足がろ共をつかはして、しがらみをきりおとさせ給へ」(出典:平家物語(13C前)七)④ 歌舞伎で舞台上に吊してある黒幕などの、上部をはずして一度に落とす。切って落とす。[初出の実例]「根本通言〈略〉返(かへ)しは引道具又は黒幕浅黄幕を切落(キリオト)して道具立のかわるをいふ」(出典:戯場楽屋図会(1800)下)⑤ 劇場の桟敷(さじき)と桟敷との間の仕切りを取りはずす。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例