握り潰す(読み)ニギリツブス

デジタル大辞泉 「握り潰す」の意味・読み・例文・類語

にぎり‐つぶ・す【握り潰す】

[動サ五(四)]
強く握ってつぶす。「粘土を―・す」
意見提案などを手もとに故意にとどめ、処置しないままにして、うやむやにする。「要求を―・す」
[類語]ほったらかしそっちのけうっちゃらかすうっちゃる打ち捨てる閑却放置野放し放任捨て置く差し置く置き去り放擲ほっとく遣りっぱなしほったらかすほっぽらかす取り残す置いてきぼり置いてけぼり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「握り潰す」の意味・読み・例文・類語

にぎり‐つぶ・す【握潰】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 強く握りしめておしつぶす。
    1. [初出の実例]「初茸を掴りつぶして笑ふ子よ」(出典:俳諧・八番日記‐文政四年(1821)九月)
  3. 提出された文書、提案、意見などをわざと手元にとどめおき、処置しないまま、うやむやにする。議案などを審議未了のまま放置する。
    1. [初出の実例]「此厄介条件を握潰(ニギリツブ)したと解った」(出典:くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android