閑却(読み)かんきゃく

精選版 日本国語大辞典 「閑却」の意味・読み・例文・類語

かん‐きゃく【閑却】

〘名〙 うちすてておくこと。いいかげんに、ほうっておくこと。
※惺窩先生文集(1717頃)二・落葉雨墜来「無端落葉通宵響、間卻欄前月一痕」
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一「其心蕩然として帰するところなく、其手閑却(〈注〉ヒマ)して為すべきの事を覔(もと)め得ず」

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デジタル大辞泉 「閑却」の意味・読み・例文・類語

かん‐きゃく【閑却】

[名](スル)なおざりにすること。いい加減にほうっておくこと。「閑却し得ない問題」
[類語]ほったらかしそっちのけうっちゃらかすうっちゃる打ち捨てる放置野放し放任捨て置く差し置く置き去り放擲ほっとく遣りっぱなしほったらかすほっぽらかす握りつぶす取り残す置いてきぼり置いてけぼり安易甘い手ぬるい生ぬるい甘っちょろいいいかげん手軽てがる安直適当杜撰ずさん放漫漫然等閑とうかんなおざりお座なりおろそかゆるがせ粗末でたらめぞんざい投げ遣りちゃらんぽらん易きに付く

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普及版 字通 「閑却」の読み・字形・画数・意味

【閑却】かんきやく

なおざり。

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