取残す(読み)トリノコス

デジタル大辞泉 「取残す」の意味・読み・例文・類語

とり‐のこ・す【取(り)残す】

[動サ五(四)]
全部取らずに残しておく。「―・した分を回収する」
多く「取り残される」の形で)そのものだけをあとに残す。置き去りにする。「仲間に―・される」
[類語](1留める留め置く残す残る居残る残留するとどめる/(2ほったらかしそっちのけうっちゃらかすうっちゃる打ち捨てる閑却放置野放し放任捨て置く差し置く置き去り放擲ほっとく遣りっぱなしほったらかすほっぽらかす握りつぶす置いてきぼり置いてけぼり

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精選版 日本国語大辞典 「取残す」の意味・読み・例文・類語

とり‐のこ・す【取残】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 取らないであとに残しておく。取ったあとに残しとどめる。また、取りもらす。
    1. [初出の実例]「可食き物の无ければ、餌取の取残したる馬・牛の肉を取り持来て」(出典:今昔物語集(1120頃か)一五)
  3. ( 「とり」は接頭語 ) 残したままにしておく。
    1. [初出の実例]「雁にさへとり残されし栖哉」(出典:俳諧・文化句帖‐五年(1808)正月)

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