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損害担保契約 ソンガイタンポケイヤク

世界大百科事典 第2版の解説

そんがいたんぽけいやく【損害担保契約】

ある者(担保者)が他の者(被担保者)に対して,一定の事項または一定の事業につき,その者が受けるかもしれない損害を塡補(てんぽ)することを約束する契約。たとえば,AがB主催の演奏会を後援し,Bに損失が生じたらAがこれを塡補することを約束するとか,BがCを雇用するにあたって,CのためBがこうむるかもしれない損害をAが担保することを約束する(身元引受け)などの契約をいう。このように,損害担保契約の中には,主たる債務者にあたる者が具体的に特定されない場合(前者の例)と,それが具体的に定まっていて(後者の例)保証に類似するものとがある。

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大辞林 第三版の解説

そんがいたんぽけいやく【損害担保契約】

一定の事項によってこうむるある者の損害を、他の者が塡補てんぽすることを約する契約。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

損害担保契約
そんがいたんぽけいやく

ある者(担保者)が他の者(被担保者)に対して、一定の事項につき、その者が被った損害を填補(てんぽ)することを約する契約。たとえば演奏会を後援し、損失が生じたらこれを填補することを約するなど。主たる債務を前提としてそれに付従する保証債務とは違って、担保者は債権者に対して独立の填補責任を負う。つまり付従性を有していない。また担保者は債告の抗弁権や検索の抗弁権をも有していない。[淡路剛久]

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世界大百科事典内の損害担保契約の言及

【身元保証】より


[法律的性質]
 BがA会社の金を使い込んだとか,第三者をはねてA会社に損害賠償責任を負わせたなどの場合には,BはA会社に対して損害賠償責任を負っており(不法行為責任または債務不履行責任),これ(主たる債務)をCが担保しているのであるから,その性質は一種の保証債務(将来債務の保証または根(ね)保証)である。これに対して,Bの病気によってA会社がこうむった損害をCが塡補すべき場合は,主たる債務が存在しないから,一種の損害担保契約である。これを身元引受けなどと呼んでいる。…

※「損害担保契約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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