擽ったい(読み)クスグッタイ

デジタル大辞泉 「擽ったい」の意味・読み・例文・類語

くすぐった・い【×擽ったい】

[形][文]くすぐった・し[ク]
くすぐられるなど、皮膚刺激を受けて、むずむずした感じがするさま。こそばゆい。「背中が―・い」
なんとなく恥ずかしいような気持ちがするさま。きまりが悪い。「そんなにほめられると―・い」
[派生]くすぐったがる[動ラ五]くすぐったげ[形動]くすぐったさ[名]
[類語](1かゆいむずがゆいこそばゆい痛痒いむずむず/(2こそばゆいうら恥ずかしい気恥ずかしい小恥ずかしいきまり悪い恥ずかしいばつが悪い照れ臭い面映ゆい尻こそばゆい

こそぐった・い【×擽ったい】

[形]くすぐったい。こそばゆい。
何処どこか―・いという恰好で会釈をする」〈紅葉・二人女房〉
[類語]くすぐったいかゆいむずがゆいこそばゆい痛痒いむずむずこそばゆいうら恥ずかしい気恥ずかしい小恥ずかしいきまり悪い恥ずかしいばつが悪い照れ臭い面映ゆい尻こそばゆい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「擽ったい」の意味・読み・例文・類語

くすぐった・い【擽】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]くすぐった・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 皮膚の敏感なところを、物がさわったり、くすぐられたりして、我慢できないほどむずむずした感じがする。こそばゆい。
    1. [初出の実例]「ヲヲくすぐってェわな」(出典:洒落本・当世左様候(1776))
  3. ほめられたりして、きまりがわるい。てれくさい。
    1. [初出の実例]「『貴方は堅いからね〈略〉』敬太郎は少し羞痒(クスグッ)たいやうな気がした」(出典:彼岸過迄(1912)〈夏目漱石風呂の後)
  4. 物足りない。
    1. [初出の実例]「今日一日酔ってはゐるけれど、此やうな小盃では少しくすぐったいやうじゃ」(出典:洒落本・遊子方言(1770)発端)

擽ったいの派生語

くすぐった‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙

擽ったいの派生語

くすぐった‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

擽ったいの派生語

くすぐった‐さ
  1. 〘 名詞 〙

こそぐった・い【擽】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙 くすぐったい。こそばゆい。こそばい
    1. [初出の実例]「こそぐったい、はなせはなせ」(出典:洒落本・郭中奇譚(1769)弄花巵言)

擽ったいの派生語

こそぐった‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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