むずむず(読み)ムズムズ

デジタル大辞泉 「むずむず」の意味・読み・例文・類語

むず‐むず

[副](スル)
やる気にあふれ、落ち着かないさま。また、やりたいことができなくてもどかしく思うさま。うずうず。「腕がむずむずする」「なかなか発言できなくてむずむずする」
虫などが細かくうごめくさま。また、そのような感触があって落ち着かないさま。「背中むずむずする」「鼻がむずむずする」
力を込めてするさま。むず。
「かぶと引き寄せ…緒を―と結ひ」〈平治・中〉
無造作にするさま。
「袴のうらうへを荒らかに取りて、―と引き広げられて」〈著聞集・一六〉
[類語](1いらいらかりかりじりじりやきもきむしゃくしゃうずうず苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこいまどろっこい躍起隔靴掻痒荒れる荒らすすさむすさぶ焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖るまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしい煮え切らないうやむやあやふや漠然おぼろげ曖昧どっちつかず要領を得ないぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし臆病小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断柔いやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い肝が小さい肝っ玉が小さい/(2かゆいむずがゆいこそばゆいくすぐったい痛痒い

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精選版 日本国語大辞典 「むずむず」の意味・読み・例文・類語

むず‐むず

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 力を込めてしっかりと何かをするさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「経宗、惟方などさたして堀河の板にて桟敷を外よりむずむずと打つけてけり」(出典:愚管抄(1220)五)
  3. はばかるところなく、ひたすらに何かをするさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「なぎ〈略〉三十すぢばかり、むずむずと折り食ふ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)二)
  4. 何かをしようとしてもできないような状態で、もどかしげに動くさま、また、もどかしがるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「オホン何か追剥も致し付ぬと、場うてが致すでとむづむづ為(す)るを」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)三)
  5. 虫などがはい回るように細かくうごくさま、また、そういう動きを肌や心に感ずるようなさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「お銀は二本指でお鉄の背筋をむづむづやると」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上)
  6. 特に、かゆみやくすぐったさを感ずるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「むすむすと毛氈かゆし夕涼〈已応〉」(出典:俳諧・末若葉(1697)下)
    2. 「先生と呼ぶのと、呼ばれるのは雲泥の差だ。何だか足の裏がむづむづする」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「むずむず」の解説

ムズムズ

富山県射水市で主に活動する地域キャラクター。2005年登場。射水市観光・ブランド課所属。黄色の王冠を被った青い生き物。水の国からきた王様という設定キャッチコピーは「イミズムズムズ♪」。「射水ブランド」のロゴマークとして制作

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