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放散虫 ほうさんちゅう radiolaria

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

放散虫
ほうさんちゅう
radiolaria

海産の浮遊性原生動物。分類上は放射根足虫綱の中の一亜綱を成す生物。大部分はケイ酸質を分泌して対称性の高い美しい骨格をつくる。現生動物の遺骸は大洋底にたい積し放散虫軟泥として全海洋底の3~4%をも占め,特に赤道域太平洋の深さ 4000~8000mに多い。

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デジタル大辞泉の解説

ほうさん‐ちゅう〔ハウサン‐〕【放散虫】

肉質綱の原生動物の総称。すべて海産で浮遊生活をし、6億年前から生息。大きさは40マイクロメートルから数ミリで、体は球状・円盤状・円錐状など。多くは珪酸(けいさん)硫酸ストロンチウムを成分とする骨針や孔のあいた殻をもち、多数の糸状の偽足を放射状に出す。

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百科事典マイペディアの解説

放散虫【ほうさんちゅう】

原生動物肉質綱放散虫目の総称。大多数はケイ酸質あるいは硫酸ストロンチウムの骨針や穴のあいた殻をもち,多くの糸状の仮足を放射状に出す。体内には薄膜に多くの穴のある中央嚢(のう)がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうさんちゅう【放散虫 radiolarian】

放散虫目Radiolariaに属する海生の原生動物の総称。体部は中心囊を内部にもつ原形質と骨格ないし殻で構成され,仮足をもち,終生浮遊生活を送る。中心囊は粘液質でここに核がある。原形質は多胞質で浮遊に役だち,中心囊膜によって内側の内質と外側の外質に二分される。外方に放射状に発達する仮足には,中心部を貫き外方へ突出する長くて直線的な有軸仮足と外質表面より出る細い糸状仮足の2種類がある。仮足を出してケイ藻類,原生動物などの餌をとらえる。

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大辞林 第三版の解説

ほうさんちゅう【放散虫】

原生動物肉質綱放散虫目の海洋性プランクトンの総称。体は直径数十マイクロメートルから数ミリメートルの球形で、多数の放射状の仮足を出す。多くはケイ酸または硫酸ストロンチウムの骨針からなる有軸仮足をもつ。死骸は軟泥として海洋底に蓄積。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

放散虫
ほうさんちゅう
Radiolaria

大きさ数十マイクロメートルから数ミリメートルの原生動物(原生生物)。原形質からなる軟体部と骨格(殻(から))よりなる。原形質は中心嚢(のう)被膜により内層と外層に分けられる。外層の外側には多数の放射状有軸仮足が発達する。仮足は摂餌(せつじ)に重要な役割を果たす。骨格は、主として非晶質の二酸化ケイ素からなるもの、それ以外に多量の有機物や硫酸ストロンチウムを含むものなどがある。また、骨格の形態は、球状、円盤状、円錐(えんすい)状など変化に富み、幾何学的な美しさをもっている。これらは、放射状、環状、海綿状などの骨格の組合せにより成り立っている。骨格の化学成分や形態は、放散虫を分類するうえで重要視される。海洋の表層から数千メートルの深さまで広く分布するが、海域や深度により構成種を異にする。放散虫の骨格のうち、海水による溶解や生物による分解に対して抵抗力のあるものは、死後、海洋底に沈積し、堆積(たいせき)物となる。とくに深海堆積物では、有孔虫殻(かく)、珪藻(けいそう)殻、コッコリスなどとともに主要な構成成分の一つである。赤道太平洋の海底を占める放散虫軟泥や放散虫からなるチャートは、放散虫骨格の濃集したものである。古生代カンブリア紀の地層から現世の堆積物まで産出する。放散虫群集の地質時代の変遷史は、地層を対比する手段や過去の地球環境を知る手掛りとして有効である。とくに、古生代、中生代の地層の対比には欠くことのできないものとして注目されている。[谷村好洋]
『日本化石集編集委員会編『日本化石集』第37集・第55集・第66集・第68集(1984~89・築地書館) ▽速水格・森啓編『古生物の科学1 古生物の総説・分類』(1998・朝倉書店)』

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