デジタル大辞泉
「知床国立公園」の意味・読み・例文・類語
しれとこ‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【知床国立公園】
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しれとこ‐こくりつこうえん‥コクリツコウヱン【知床国立公園】
- 北海道北東端、知床半島の北半部を占める国立公園。山麓は針葉樹林、広葉樹林となり、標高八〇〇メートル以上は高山植物帯となる。また、羅臼岳・硫黄山・知床岳がそびえ、そのふもとは海に迫り海食をうけて断崖となり、滝となって海に注ぐ河川もみられる。ヒグマ、アザラシ、トド、ウミウなどが生息。昭和三九年(一九六四)指定。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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知床国立公園
しれとここくりつこうえん
網走支庁管内東端の斜里郡斜里町とその南東に接する根室支庁管内目梨郡羅臼町にまたがる知床半島の、北緯四四度以北を占める面積三九七・三一平方キロの国立公園で、昭和三九年(一九六四)六月一日に指定された。千島火山帯に属し、一〇〇〇メートルを超す知床岳(一二五四・二メートル)・硫黄山(一五六二・五メートル)・東岳(一五二〇メートル)・知円別岳(一五四四メートル)・南岳(一四五九メートル)・サシルイ岳(一五六四メートル)・三ッ峰入(一五〇九メートル)・主峰羅臼岳(一六六〇・二メートル)・天頂山(一〇四六メートル)・知西別岳(一三一七メートル)が北から峰を連ねてそびえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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知床国立公園
しれとここくりつこうえん
北海道北東部、知床半島の北半部を占める国立公園。1964年(昭和39)指定。面積386.33平方キロメートル。火山と海食崖(がい)の雄大な原始景観が保たれ、わが国最後の秘境と称される。半島の中央部に噴出した火山群の山麓(さんろく)には、トドマツ、エゾマツの針葉樹、ミズナラ、ハンノキ、ダケカンバなどの広葉樹が繁茂し、また800メートル前後以上はハイマツ帯や高山植物帯となり、羅臼岳(らうすだけ)、硫黄山(いおうざん)のお花畑がよく知られる。羅臼岳山麓の溶岩台地には、羅臼湖、知床五湖などの火山堰止湖(せきとめこ)が点在する。海岸には海食崖が発達し、とくにそれはオホーツク海岸に著しく、100メートル以上の断崖が連続している。野生動物が多く、オジロワシ、オオワシ、シマフクロウ、ヒグマ、アザラシ、トドなどが生息し、多様な生態系を誇る。
1980年(昭和55)開通した知床横断道路(国道334号)は羅臼港とウトロ港とを結んで観光客数も著しく増加した。施設の整った岩尾別(いわおべつ)温泉、羅臼温泉のほか、セセキ、相泊(あいどまり)、カムイワッカなどに野天温泉がある。半島先端の知床岬方面の探勝はウトロ港からの観光船によっている。なお、2005年(平成17)知床国立公園域は、世界遺産の自然遺産「知床」として登録されている(世界自然遺産)。
[岡本次郎]
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「知床国立公園」の意味・わかりやすい解説
知床国立公園【しれとここくりつこうえん】
北海道知床半島の大部分を占める国立公園。面積386.33km2。1964年指定。中央部の火山地形,原始林と高山植物,断崖の続く海岸線が主要な景観。岩尾別,羅臼(らうす)などの温泉があり,ウミネコ,ウミウ,オジロワシや海獣も生息。探勝期は7〜8月が中心。北岸のウトロ(斜里町)から遊覧船の便がある。2005年知床が世界遺産条約の自然遺産リストに登録された。
→関連項目斜里[町]|羅臼岳
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