新当流(読み)シントウリュウ

大辞林 第三版の解説

しんとうりゅう【新当流】

剣術の一派。塚原卜伝が鹿島の古伝と称される刀法から工夫して創始。卜伝流。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新当流
しんとうりゅう

室町時代におこった剣術古流の一つで、流祖は塚原卜伝高幹(つかはらぼくでんたかもと)(1489―1571)。鹿島(かしま)新当流、卜伝流ともいう。卜伝は常陸国(ひたちのくに)鹿島社の祠官(しかん)、卜部覚賢(うらべかくけん)の次男で、幼名を朝孝といい、父から鹿島伝来の古太刀(こだち)を、養父の塚原土佐守安幹(やすもと)から飯篠長威斎(いいざさちょういさい)の天真正伝神道流を学び、さらに1522年(大永2)34歳のとき、鹿島の神前に千日参籠(さんろう)して、「一の太刀」の妙術を感得し、剣67手・長刀(なぎなた)22手・鑓(やり)9手からなる新当流を創始したと伝える。
 のち、諸国を歴遊して、流の弘布(こうふ)に努め、甲州では山本勘介(かんすけ)ら武田家の諸士に、上洛(じょうらく)して将軍足利義輝(あしかがよしてる)らに教授し、伊勢(いせ)国司北畠具教(きたばたけとものり)に一の太刀を伝えたという。このとき、卜伝は多数の門人を引き連れ、鷹(たか)を据え、馬を引かせて、一行は豪勢にふるまったというが、つまびらかではない。卜伝の晩年の門人、松岡兵庫助則方は、徳川家康の兵法師範となり、全国に剣名を高めた。[渡邉一郎]

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世界大百科事典内の新当流の言及

【塚原卜伝】より

…戦国時代の剣客。新当流の流祖。字は高幹(たかもと)。…

※「新当流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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