日本歴史地名大系 「日出城跡」の解説
日出城跡
ひじじようあと
慶長六年(一六〇一)日出に入封した木下氏の居城。別府湾に臨む崖上にある。当時
〔縄張りと規模〕
慶長六年四月、播州
本丸の北部には東西に大手の道路が通り、ほぼ中央に大手門が東に向いて建つ。大手門の東には横矢角落があり、その北に隅櫓がある。東の城壁のほぼ中央に搦手があり、南に向かって門が建てられていた。搦手の南の上には裏門櫓がある。南東端の枡形の上には三層の天守閣が聳え、この天守閣の下の石垣が五丈四尺(約一六・三メートル)といちばん高い。天守閣の一階は一二〇畳敷、二階は四〇畳、三階は二〇畳であったと記録されている(関文書)。天守閣より西に海手の門があり、門の上は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報