日独伊防共協定(読み)にちどくいぼうきょうきょうてい

精選版 日本国語大辞典 「日独伊防共協定」の意味・読み・例文・類語

にちどくい‐ぼうきょうきょうてい‥バウキョウケフテイ【日独伊防共協定】

  1. 昭和一二年(一九三七)にローマ調印された日本ドイツイタリア三国間の協定コミンテルンに対する情報交換、対ソ防衛措置を約し、日本の枢軸陣営加入の第一歩となる。

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百科事典マイペディア 「日独伊防共協定」の意味・わかりやすい解説

日独伊防共協定【にちどくいぼうきょうきょうてい】

1937年11月,日本,ドイツ,イタリア3国がローマで調印した協定。その前身は1936年11月の日独防共協定で,対コミンテルンの対抗措置を定め,秘密付属協定でソ連仮想敵国とした。1940年の日独伊三国同盟へ発展
→関連項目日独伊三国同盟日本平沼騏一郎内閣広田弘毅内閣

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「日独伊防共協定」の解説

日独伊防共協定(にちどくいぼうきょうきょうてい)

1936年11月,コミンテルン活動に対する情報交換,および一方がソ連と開戦した場合,他方はソ連に有利な行動を控えることを骨子として,日本,ナチス・ドイツの間で締結され,翌37年イタリアが加わった。この条約は日本が枢軸陣営に加担する大きな一歩となった。当時スペインフランスでは人民戦線が成立し,中国でも抗日民族統一戦線が結成されるなど,ヨーロッパアジア孤立していた日本,ドイツ,イタリアが提携することによって国際社会で有利な地歩を得ようとしたが,結果はその孤立をますますきわだたせることとなった。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「日独伊防共協定」の解説

日独伊防共協定
にちどくいぼうきょうきょうてい

日独伊3国の間で1937年(昭和12)11月に締結された協定。日本およびイタリアは日独防共協定とは別個の2国間協定の調印を希望したが,ドイツの強い要望で,日独防共協定にイタリアが原署名国としての資格加盟するという形態をとった。イタリアの加盟により防共協定には反英協定としての性格が加わった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「日独伊防共協定」の解説

日独伊防共協定
にちどくいぼうきょうきょうてい
Anti-Comintern Pact

1936年11月25日,日本・ドイツ間に結ばれ,翌年イタリアが参加した反ソ反共協定
正式には「共産インターナショナルに対する日独協定」という。コミンテルンの活動に関する情報交換と防衛措置の協議を規定。これにより三国枢軸が形成され,1940年に日独伊三国同盟に発展。

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旺文社日本史事典 三訂版 「日独伊防共協定」の解説

日独伊防共協定
にちどくいぼうきょうきょうてい

1937年,共産勢力に対抗して結ばれた日本・ドイツ・イタリア3国間の協定
日独防共協定にイタリアを加え,英仏に対する枢軸体制強化を図った。

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