評論家、作家。東京に生まれる。1952年(昭和27)東京大学文学部社会学科卒業。同年読売新聞社外報部に勤務。ソウル、サイゴンに在勤。その体験を『ベトナム報道』(1966)として刊行する。早くから評論家として知られ、のちに小説も書く。『還(かえ)れぬ旅』(1971)、『此岸(しがん)の家』(1974。平林たい子賞)などを刊行。74年韓国人女性との結婚をめぐる経緯を描いた『あの夕陽』で芥川(あくたがわ)賞受賞。ほかに評論集『存在の芸術』(1967)、小説『天窓のあるガレージ』(1982)、『抱擁』(1982。泉鏡花賞)、『夢を走る』(1984)、『夢の島』(1985。芸術選奨)、『砂丘が動くように』(1986。谷崎潤一郎賞)、『どこでもないどこか』(1990)、『断崖(だんがい)の年』(1992。伊藤整文学賞)、『台風の眼』(1993。野間文芸賞)、『光』(1995。読売文学賞)、『天池(てんち)』(1999)、『梯(きざはし)の立つ都市(まち) 冥府(めいふ)と永遠の花』(2001)、『落葉 神の小さな庭で』(2002)などがある。
[金子昌夫]
『『光』(1995・文芸春秋)』▽『『日野啓三短篇選集』上下(1996・読売新聞社)』▽『『日野啓三自選エッセイ集――魂の光景』(1998・集英社)』▽『『天池』(1999・講談社)』▽『『梯(きざはし)の立つ都市(まち) 冥府と永遠の花』(2001・集英社)』▽『『落葉 神の小さな庭で』(2002・集英社)』▽『『此岸の家』(河出文庫)』▽『『抱擁』『あの夕陽』(集英社文庫)』▽『『砂丘が動くように』『夢の島』(講談社文芸文庫)』▽『『断崖の年』(中公文庫)』▽『『台風の眼』(新潮文庫)』
昭和・平成期の小説家,評論家
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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