改訂新版 世界大百科事典 「早岐瀬戸」の意味・わかりやすい解説
早岐瀬戸 (はいきせと)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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長崎県佐世保市(させぼし)の南部に位置し、針尾島(はりおじま)と東の本土との間にある狭小な瀬戸。長さ約11キロメートル、幅400メートル内外。大村湾の水を佐世保湾に通じ、さらに外洋に通ずる東の出入口であるが、西の伊ノ浦瀬戸(いのうらせと)(針尾瀬戸)に比べ水深はきわめて浅くわずかに3メートル以下、潮流も緩やかで河川状をなす。大手原(おおてばる)、小田(おだ)では干拓が進み、瀬戸の幅を縮小している。早岐、南風崎(はえのさき)などに架橋があり、前者の橋を観潮(かんちょう)橋とよび、ここに国道202号を通ずる。観潮橋付近の瀬戸の右岸に、海の幸と陸の幸とを物々交換する古くからの早岐茶市が5月の8の日を中心に3回9日間、および6月8日を挟んで1回3日間の計4回開かれる。1897年(明治30)の茶市では、この瀬戸への出入船は3000を超えたが、翌年鉄道の開通によって瀬戸の交通量は激減した。
[石井泰義]
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