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昆虫アレルギー こんちゅうあれるぎー Insect Allergy

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家庭医学館の解説

こんちゅうあれるぎー【昆虫アレルギー Insect Allergy】

[どんな病気か]
 ハチやカなど、人を刺す昆虫に刺されておこる皮膚の症状やアナフィラキシーショック、ゴキブリユスリカなど、虫のからだの破片や排泄物(はいせつぶつ)を吸い込んでおこる気管支(きかんし)ぜんそく(「ぜんそく(気管支ぜんそく)」)やアレルギー性鼻炎(せいびえん)(「鼻過敏症(アレルギー性鼻炎/血管運動性鼻炎)」)が、昆虫アレルギーの代表的なものです。
[症状]
 昆虫に刺されると、そこが赤く腫(は)れ、水疱(すいほう)や潰瘍(かいよう)ができることがあります。人によっては、発熱やだるさ(倦怠感(けんたいかん))などもみられます。
 また、過敏な人がハチに刺されると、アナフィラキシーショック(「アナフィラキシーショック」)がおこることがあり、日本でも年間、40~50人くらいが死亡するとされています。
 昆虫類の組織や排泄物などを吸い込んでおこるぜんそく症状も、せき、喘鳴(ぜんめい)(ゼイゼイいうこと)、呼吸困難を主体とするものです。
[治療]
 皮膚症状に対しては、ステロイド副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン)薬の入った軟膏(なんこう)の塗布(とふ)や、抗ヒスタミン薬などの服用によって対処します。
 アナフィラキシーショックや気管支ぜんそくに対する処置は、それぞれの項目を参照してください。
 なお、養蜂業者(ようほうぎょうしゃ)、農山林業従事者など、再三ハチなどに刺される可能性の高い人は、ハチ毒などにだんだんとなれさせていく治療法(減感作療法げんかんさりょうほう))を行なうほうがよいのです。
 しかし、この治療には時間と手間がかかりますから、一般的な注意としては、屋外の作業では、長ズボン、長袖(ながそで)シャツ、手袋を着用しましょう。また、明るい色の衣服など、ハチをひきつけるものは身につけないようにするとよいでしょう。
 昆虫によっては、思いがけない刺激にひきよせられることがあります。それぞれの昆虫の生態をよく調べて注意することがたいせつです。

出典|小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

昆虫アレルギー
こんちゅうあれるぎー
insect allergy

昆虫由来抗原により生ずる過敏症で、(1)かんだり刺したりするハチ、カ、アブ、ブヨなどの昆虫の毒抗原による全身反応(アナフィラキシーショック)と局所反応、(2)昆虫の鱗粉(りんぷん)、毛、体成分、排泄(はいせつ)物などの吸入によるアレルギー性鼻炎、気管支喘息(ぜんそく)などがある。もっとも注意を要するのは、アシナガバチやスズメバチの刺傷(ハチ毒抗原)によるアナフィラキシーショックで、死亡することもある。ハチ刺傷による強い局所反応や全身反応の既往歴があり、野外で活動する機会が多い者には、ハチ毒抗原による減感作療法(免疫療法)が適応となる。また山野へ出かけるときは、刺されたときの用心に、アドレナリン注射液を詰めた注射器の携行が望ましい。[高橋昭三]

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