昇仙峡(読み)ショウセンキョウ

精選版 日本国語大辞典 「昇仙峡」の意味・読み・例文・類語

しょうせん‐きょう‥ケフ【昇仙峡】

  1. 山梨県中部、笛吹川支流の荒川上流の渓谷。天神森から仙娥滝までの間は、絶壁がせまり、覚円峰、天狗岩、人面石、屏風岩などの奇観が連続する。秩父多摩甲斐国立公園の一部。特別名勝御岳(みたけ)昇仙峡。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「昇仙峡」の意味・わかりやすい解説

昇仙峡
しょうせんきょう

山梨県甲府市と甲斐市(かいし)にまたがる荒川(笛吹(ふえふき)川の支流)上流沿いの峡谷。一般には昇仙峡の名が知られているが、正式には御嶽昇仙峡(みたけしょうせんきょう)(「御岳昇仙峡」と表記することが多い)とよぶ。秩父(ちちぶ)山地中の金峰山(きんぷさん)や国師ヶ岳(こくしがたけ)に源をもつ荒川が花崗岩(かこうがん)地帯を横切る、標高680メートルの仙娥滝(せんがたき)から標高460メートルの長潭(ながとろ)橋までの約5キロメートルの区間は、花崗岩が侵食され、覚円(かくえん)峰、天狗(てんぐ)岩、人面岩、登竜(とりゅう)岩、猿岩などの奇岩、多くの甌穴(おうけつ)、あるいは花崗岩の割れ目に貫入した輝石安山岩の柱状節理がみられる。また同時に、多くの滝や瀬、あるいは瀞(とろ)渓流の変化も多く、新緑や紅葉時はみごとであり、1950年(昭和25)の毎日新聞社の全国名勝地百選で渓谷の1位に入選し広くその名が知られた。1953年国の特別名勝に指定された。渓谷に沿っては江戸時代の御岳新道を改修した遊歩道があり、遊覧馬車もある。甲府から定期バスの便があり、グリーンライン昇仙峡(道路)が整備されている。下流の長潭橋から仙娥滝を往復するか、羅漢尻(らかんじり)から往復するのが一般的であるが、周辺のハイキングコースもある。またパノラマ台まで仙娥滝駅からロープウェーもある。一帯は秩父多摩甲斐(ちちぶたまかい)国立公園域内である。

[吉村 稔]


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改訂新版 世界大百科事典 「昇仙峡」の意味・わかりやすい解説

昇仙峡 (しょうせんきょう)

山梨県甲府市の北郊にある峡谷。御岳(みたけ)昇仙峡ともいう。富士川の支流荒川が花コウ岩山地を浸食してつくった峡谷で,下流の長潭(ながとろ)橋から仙娥(せんが)滝までの約4kmの間に渓流に沿ってアカマツや広葉樹の林の中に猿岩,地蔵岩,登竜岩,覚円峰などがあり,また急流や滝が多く,河床には多数の甌穴(おうけつ)がみられる。国の特別名勝で,秩父多摩国立公園に含まれている。江戸時代末期の1840年代に上流の猪狩村の村民が峡谷に新道を開いてから一般に知られるようになり,1900年ころから昇仙峡の呼称が用いられるようになった。中央本線甲府駅からバスの便があり,御岳昇仙峡道路(グリーンライン)が通じている(97年無料開放)。近くには湯村温泉(純食塩泉,42~52℃)があり,昇仙峡観光の基地となっている。
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百科事典マイペディア 「昇仙峡」の意味・わかりやすい解説

昇仙峡【しょうせんきょう】

山梨県中部,富士川の支流荒川の峡谷(特別名勝)。御岳(みたけ)昇仙峡とも。甲府駅の北約10kmの天神森から上流の仙娥(せんが)滝まで約4kmにわたり,花コウ岩の方状節理が発達,巨石奇岩の多い奇勝で,新緑,紅葉のころ特に美しい。天保期(1830年―1844年)の御岳新道の開削によって出現した景観とされる。秩父多摩甲斐国立公園に含まれる。付近に金桜神社がある。
→関連項目甲府[市]敷島[町]

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