明衣(読み)アカハトリ

デジタル大辞泉 「明衣」の意味・読み・例文・類語

あか‐はとり【明衣】

神事儀式に用いる浄衣じょうえもと天皇御湯殿おゆどのに奉仕する蔵人くろうどが用いた湯帷子ゆかたびらをさした。あけのころも。あかは。

めい‐い【明衣】

あかはとり

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精選版 日本国語大辞典 「明衣」の意味・読み・例文・類語

めい‐い【明衣】

〘名〙
① 神に奉仕したり物忌のとき、沐浴後に着る白布の浄衣。また、神事や祭事に着る白布または白絹狩衣。あかはとり。
令集解(718)学「釈云。唐称明衣者。是沐浴衣也」 〔論語‐郷党
② 平安時代以来、宮中御湯殿で奉仕する蔵人が着用した白色の生絹(すずし)衣服
建武年中行事(1334‐38頃)六月「頭もしは五位蔵人の中、これも山かげの末、御ゆ殿にまゐる。うへのきぬぬぎてうへに明衣をきたり」

あか‐はとり【明衣】

〘名〙 浄衣。もと沐浴の後に用いた湯帷子(ゆかたびら)をさしたが、神事、儀式に用いる浄衣をも意味した。あかは。あかるたえ。あけのころも。きよぎぬ。
延喜式(927)七「明衣(あかはとりの)料、絁二疋、調布二端、綿八屯」

あか‐は【明衣】

※御代始鈔(1461頃)大嘗会事「あかはといふは、明衣とかく。御湯帷子をいふ也」

みょう‐え ミャウ‥【明衣】

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普及版 字通 「明衣」の読み・字形・画数・意味

【明衣】めいい

斎戒の衣。

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