映える(読み)ハエル

デジタル大辞泉 「映える」の意味・読み・例文・類語

は・える【映える/栄える】

[動ア下一][文]は・ゆ[ヤ下二]
光を受けて照り輝く。「夕日に―・える連山
引き立ってあざやかに見える。また、よく調和する。「紺のスーツネクタイが―・える」
(栄える)りっぱに見える。目立つ。「―・えない役割
[類語]光る輝くきらめくひらめまたた照る照り輝く照りえる照り付けるきらつくぎらつく発光する一閃いっせんする反照する

ば・える【映える】

[動ア下一]《「インスタ」の「映え」の動詞化インスタ映えする。また、品物風景などが、撮影したときに美しく見える。「―・える夜景

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精選版 日本国語大辞典 「映える」の意味・読み・例文・類語

は・える【映・栄】

  1. 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙
    [ 文語形 ]は・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙
  2. 光に照らされて輝く。映り輝く。反映する。
    1. [初出の実例]「いとよくほほゑみたるまみ口つきの、火のあかきにはえてにほひたる物から」(出典:落窪物語(10C後)一)
  3. さかえる。いっそうさかんになる。
    1. [初出の実例]「あやしくもいとふにはゆる心かないかにしてかは思ひやむべき〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋二・六〇八)
    2. 「どうした事か、話が栄(ハ)えない」(出典鼠坂(1912)〈森鴎外〉)
  4. 光があって見事なさまにある。見た目によくうつる。美しく見える。引き立って見える。
    1. [初出の実例]「紅は、ゆふべに、色のはゆる也」(出典:名語記(1275)九)

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