デジタル大辞泉 「反照」の意味・読み・例文・類語 はん‐しょう〔‐セウ〕【反照】 [名](スル)1 照り返すこと。また、その光。照り返し。「残雪の反照」2 夕日に照り輝くこと。夕映え。3 ある物事の影響が具体的な形で他のものの上に現れること。「周囲の幽静な趣と―するためか、かえって町にいるときよりも動揺した」〈漱石・門〉[類語](1)(2)返照・照り返し・反射・照り返す・乱反射・反映・日照・烈日・光る・輝く・光り輝く・煌きらめく・閃ひらめく・瞬またたく・照る・照らす・照り輝く・照り映はえる・照り付ける・きらつく・ぎらつく・発光する・一閃いっせんする 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「反照」の意味・読み・例文・類語 はん‐しょう‥セウ【反照】 〘 名詞 〙① 照り返すこと。また、照り返す光。反射。[初出の実例]「陛下降二上天之反照一、憐二下愚之不一レ移」(出典:本朝文粋(1060頃)四・貞信公天皇元服後辞摂政表〈大江朝綱〉)「太陰は平円なるが如しと雖ども、其実は球円なるが故に、能く日光を受けて普くこれを反照す」(出典:遠西観象図説(1823)上)[その他の文献]〔論衡‐訂鬼〕② 夕日の光が反射しながら照りかがやくこと。夕映え。夕日影。[初出の実例]「雪白初冬晩、山青反照前」(出典:菅家後集(903頃)東山小雪)「夏らしい烈しい夕陽がマドレヱンの寺院の後に沈んで並び連なる人家の片側が、反照の焔に燃立つ」(出典:ふらんす物語(1909)〈永井荷風〉雲)[その他の文献]〔白居易‐窓中列遠岫詩〕③ ある物事の影響が、具体的な形となって他に現われること。[初出の実例]「現象よりも一等進歩したる世界を反照するは、詩人の妙技なり」(出典:想実論(1890)〈石橋忍月〉五)④ =はんしょうだいめいし(反照代名詞) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例