普通文(読み)ふつうぶん

精選版 日本国語大辞典 「普通文」の意味・読み・例文・類語

ふつう‐ぶん【普通文】

〘名〙 普通に使用する平易な文体。明治以後に成立した日常用の標準的な文語文のこと。
※送仮名法(1907)〈国語調査委員会例言本法は現行普通文を標準として規定したるものにして」

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デジタル大辞泉 「普通文」の意味・読み・例文・類語

ふつう‐ぶん【普通文】

現代普通に使う文体で書かれた文章。候文・韻文以外の現代文
明治時代から大正初期にかけて、広く一般に行われた漢字かなまじりの文語文。和文体漢文直訳体などを融合したもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「普通文」の意味・わかりやすい解説

普通文
ふつうぶん

日本語文章語一つの文体。文語体一種漢文訓読語法基礎になって,擬古文消息文要素が加わり,漢字かな交りで書かれる。明治期に発達し広く使われるようになった。言文一致運動影響で大正以後は次第に口語体に取って代られ,現在ではほとんど用いられない。

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