デジタル大辞泉 「書出し」の意味・読み・例文・類語 かき‐だし【書(き)出し】 1 文章の書きはじめ。文章の冒頭。「作品の書き出しに苦労する」2 抜き出して書くこと。抜き書き。3 たまっている代金の請求書。特に、年末などの決済のための請求書。勘定書。つけ。《季 冬》「―やこまこまと書き並べたり/鬼城」4 歌舞伎で、番付の最初に名の出る俳優。また、その地位。ふつう、一座の中で第二位にあたる若手の人気俳優で、第一位の座頭ざがしらは末尾に載せる。初筆しょふで。[類語]冒頭・枕・文頭 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「書出し」の意味・わかりやすい解説 書出しかきだし 古文書学で、文書の初めのところをいう。通例、公式様(くしきよう)文書や下文(くだしぶみ)などでは冒頭に差出しと宛名(あてな)、次に内容を要約した事書(ことがき)があり、続いて本文(中書き)となる。また宣旨(せんじ)、下知状(げちじょう)などでは、まず事書があり、続いて本文となる。これらの場合、本文は事書を受ける形で「右云々」と書き出す。御教書(みぎょうしょ)、書状などでは一定しないが、差出者と受取者との地位の高下などによって、書出しの文言は変化するものである。[千々和到][参照項目] | 古文書 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の書出しの言及 【歌舞伎】より …立者のうち,人品,技量ともすぐれた立役の上位者を〈座頭(ざがしら)〉とし,一座を統率する。この座頭と立女方(最高位の女方),書出し(若手の人気者),中軸(なかじく)(座頭と対等の実力者),客座(長老役者)を特に〈大立者(おおだてもの)〉と呼ぶ。 中通り(ちゆうどおり)役者の階級の一つ。… ※「書出し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by