デジタル大辞泉
「書出し」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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書出し
かきだし
古文書学で、文書の初めのところをいう。通例、公式様(くしきよう)文書や下文(くだしぶみ)などでは冒頭に差出しと宛名(あてな)、次に内容を要約した事書(ことがき)があり、続いて本文(中書き)となる。また宣旨(せんじ)、下知状(げちじょう)などでは、まず事書があり、続いて本文となる。これらの場合、本文は事書を受ける形で「右云々」と書き出す。御教書(みぎょうしょ)、書状などでは一定しないが、差出者と受取者との地位の高下などによって、書出しの文言は変化するものである。
[千々和到]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の書出しの言及
【歌舞伎】より
…立者のうち,人品,技量ともすぐれた立役の上位者を〈座頭(ざがしら)〉とし,一座を統率する。この座頭と立女方(最高位の女方),書出し(若手の人気者),中軸(なかじく)(座頭と対等の実力者),客座(長老役者)を特に〈大立者(おおだてもの)〉と呼ぶ。 中通り(ちゆうどおり)役者の階級の一つ。…
※「書出し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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