書堂(読み)ショドウ

デジタル大辞泉 「書堂」の意味・読み・例文・類語

しょ‐どう〔‐ダウ〕【書堂】

読書のための部屋書斎
「―にを下し、終日書を読み」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「書堂」の意味・読み・例文・類語

しょ‐どう‥ダウ【書堂】

  1. 〘 名詞 〙 書物を読むための部屋。書斎。
    1. [初出の実例]「子孫安在恩情断、誰訟書堂与釣台」(出典菅家文草(900頃)五・田家閑適)
    2. [その他の文献]〔白居易‐題別遺愛草堂、兼呈李十使君詩〕

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改訂新版 世界大百科事典 「書堂」の意味・わかりやすい解説

書堂 (しょどう)

朝鮮で初学者のための入門的な教育を行う私塾をいう。李朝中期以後に発達し全国に普及するが,起源は遠く高句麗の扃堂(けいどう),高麗の郷先生,高麗末・李朝初期の書斎にさかのぼる。学童20人内外を1人の〈訓長〉が教える一教室一教師型学校である。個人や宗族の設営のほか郷村の協同設営も多かった。教育は漢籍誦読,習字を主とし,《千字文》《類合》,唐詩など漢詩の諸書,《童蒙先習》《啓蒙篇》《小学》などの書を多く使用。

 日本統治期に総督府はその自然消滅を期待したが,併合後かえって著増し,1921年には2万5482を数えた。当局はその近代学校への転換を策したが,他方村落の醇風美俗の基ともみなして弾圧を避けた。訓長の村落社会での信望は相当高く,1943年に至っても3052堂,学童数15万3784を数えた。解放後は成人用の漢文塾となったものなどのほかはすべて消滅した。
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百科事典マイペディア 「書堂」の意味・わかりやすい解説

書堂【しょどう】

朝鮮で李朝中期以後に発達,普及した儒学の初等教化機関。20人内外の学童を一人の〈訓長〉が教える私塾として,《千字文》などの漢籍誦読,習字を主とする教育が行われた。日本統治下でも学校教育と並存していたが,解放後は成人用の漢文塾を除き消滅。訓長の村での信望は高く,その学徳を讃える〈学行碑〉の前で,現在に至るまで毎年追慕祭が行われている場合もある。
→関連項目儒教

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普及版 字通 「書堂」の読み・字形・画数・意味

【書堂】しよどう

学堂

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