杉本五郎(読み)スギモト ゴロウ

20世紀日本人名事典 「杉本五郎」の解説

杉本 五郎
スギモト ゴロウ

昭和期のアニメーション映画研究家 大日本フィルム社代表取締役;アニドウ顧問。



生年
大正13(1924)年

没年
昭和62(1987)年6月

出生地
東京・初台

本名
露木 三郎

主な受賞名〔年〕
文部省特選〔昭和46年〕「日本漫画映画発達史・第1部戦前編」,毎日映画コンクール大賞〔昭和46年〕「日本漫画映画発達史・第1部戦前編」

経歴
幼年時代から映画ファンとなり、特に漫画映画に魅せられてフィルム・コレクションをはじめる。映画全般の研究のかたわら、漫画家としても一時活躍し、後年には自主アニメも発表した。青山デザイン専門学校、東京工学院専門学校などの講師を歴任、アニメーションの普及に努めた。創立時からのアニドウ顧問。自主制作アニメーションに「お江戸の千代紙」「少女の幻影」「鼓動もしく少女の幻影」「二人の花」「てまりうた」など、著書に「日本アニメーション映画史」「世界アニメーション映画史」(共著)などがある。


杉本 五郎
スギモト ゴロウ

大正・昭和期の陸軍少佐



生年
明治33(1900)年5月25日

没年
昭和12(1937)年9月14日

出生地
広島県

学歴〔年〕
陸士〔大正10年〕卒

経歴
歩兵少尉に任官。歩兵第11連隊付、同連隊中隊長を経て、昭和12年8月少佐に進み、同連隊大隊長となって華北に出動したが、同年9月チャハル作戦中に山西省北部で戦死葉隠武士道傾倒した精神主義者として知られ、天皇のために死することが軍人の最高の美徳であると説いた。遺著に「大義」、伝記に「軍神杉本中佐」があり、殉皇・忠義の権化、軍人の鑑とされた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杉本五郎」の解説

杉本五郎(2) すぎもと-ごろう

1924-1987 昭和時代後期のアニメーション映画研究家。
大正13年生まれ。ふるい映画フィルムや関係資料を収集。昭和46年「日本漫画映画発達史」で毎日映画コンクール大賞。漫画もえがき,自主製作アニメに「お江戸の千代紙」などがある。昭和62年6月13日死去。63歳。東京出身。本名は露木三郎。著作に「日本アニメーション映画史」(共著)など。

杉本五郎(1) すぎもと-ごろう

1900-1937 大正-昭和時代前期の軍人。
明治33年5月25日生まれ。日中戦争に歩兵第十一連隊大隊長として出征。山西省で昭和12年9月14日戦死。38歳。陸軍中佐に進級。葉隠(はがくれ)武士道に傾倒,遺著「大義」は青年将校や士官学校生徒にひろくよまれた。広島県出身。陸軍士官学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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