◎正式名称−東ティモール民主共和国Democratic Republic of Timor-Leste。◎面積−1万4954km2。◎人口−106万7000人(2010)。◎首都−ディリDili(19万人,2010)。◎住民−メラネシア系(テトゥン人など)が大部分。ほかにマレー系,華人など。◎宗教−カトリック約90%,ほかにプロテスタント,イスラム。◎言語−テトゥン語とポルトガル語が公用語。ほかにインドネシア語,英語など。◎通貨−米ドル。◎元首−大統領,タウル・マタン・ルアクTaur Matan Ruak(2012年5月就任,任期5年)。◎首相−アラウジョRui Maria de Araujo(2015年2月発足)。◎憲法−2002年3月採択。◎国会−一院制(定員65,任期5年)。2012年7月選挙結果,再建国民会議30,フレテリン25,民主党8など。◎GDP−5億ドル(2008)。◎1人当りGNP−316.7ドル(2006)。◎農林・漁業就業者比率−不詳。◎平均寿命−男66.0歳,女69.1歳(2013)。◎乳児死亡率−46‰(2010)。◎識字率−不詳。 * *マレー諸島南東部,ティモール島の東半分を占める国。東チモールとも。丘陵性山地や草原が多い。コーヒー,ゴム,コプラなどが栽培される。1859年,1893年,1904年の条約でポルトガルとオランダがティモール島を分割して以来,ポルトガル領とされた。太平洋戦争中に日本軍が一時占領。1974年のポルトガル本国での民主化クーデタ以後,東ティモール独立革命戦線(通称フレテリン)を中心に独立運動が起こった。インドネシアはこれに介入,親インドネシアの東ティモール臨時政府が樹立され,1976年にインドネシアに合併,全ティモール島が東ティモール州としてインドネシア領とされた。ポルトガルと国連はこれを認めず,1982年まで毎年撤退要求を行ったが,インドネシアはこれを内政問題として実効支配を続け,政府によるインドネシア化政策や,軍による弾圧,人権侵害は住民の不満を招いていた。1991年11月,インドネシア軍による住民への発砲事件(ディリ事件)では多くの死者が出たため,オランダをはじめ各国から人権抑圧が厳しく批判された(フレテリンの指導者の一人ラモス・ホルタとカトリック教会のベロ司教は,東ティモール紛争の平和的解決を追求してきたとして1996年のノーベル平和賞を受賞)。インドネシアのスハルト政権に代わったハビビ政権は1999年1月,東ティモールの分離独立容認を決定,同年8月の国連管理下での住民投票では8割近い住民が自治案を拒否した。しかし,独立を否定する残留派民兵の抵抗が強く,同年9月に派遣された国連の多国籍軍のもとで治安回復が図られ,国連東ティモール暫定統治機構(UNTAET)が設立された。2001年8月憲法制定議会選挙を実施,2002年3月憲法が公布された。同年4月大統領選挙でグスマンが当選,5月インドネシアから独立した。同年9月国連に加盟。なお,ティモール海のオーストラリアとの海底境界は一部未画定であり,画定までの間,共同石油開発地域が設けられている。 →関連項目アジア|インドネシア|東南アジア
基本情報 正式名称=東ティモール民主共和国Republica Democratica de Timor Leste/Democratic Republic of East Timor 面積=1万4919km2 人口(2010)=107万人 首都=ディリDili(日本との時差=0時間) 主要言語=ポルトガル語(公用語),テトゥン語(国家語),インドネシア語 通貨=アメリカ・ドルUS Dollar