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東京語 トウキョウゴ

デジタル大辞泉の解説

とうきょう‐ご〔トウキヤウ‐〕【東京語】

東京で使われている言語。話し言葉下町言葉山の手言葉に分けられ、後者は現代共通語の基盤になった。

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世界大百科事典 第2版の解説

とうきょうご【東京語】

東京出身者が日常使う話し言葉。広く(地方出身者をも含めて)東京で使われている言葉全体をさすこともあり,共通語の基盤としての山手言葉だけをさすこともある。 一定の地域の人が幼い時から身につけ,日常生活に使うという点では,東京語は他の地方の言葉と同じく,日本語の方言の一つである。この意味では〈東京方言〉〈東京弁〉ともいわれる。それは西関東方言の一つであるが,発音・文法・単語にわたって周囲の方言との相違を見せる。

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大辞林 第三版の解説

とうきょうご【東京語】

東京の中心的な地域でひろく使われている話し言葉。下町言葉と山の手言葉に分けられる。現代共通語は山の手言葉の流れをひく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

東京語
とうきょうご

東京に居住する人々が日常使う話しことば。「東京弁・東京方言」を先祖代々の東京居住者のことばの意味で使い、「東京語」を東京で使われることば全体という広い意味で使うこともある。狭い意味の東京語は、下町ことばと山の手ことばに二分される。下町ことばは江戸時代の職人や商人のことばを、山の手ことばは武士や上級町人のことばを引き継いだものとされる。下町ことばはに発音し、アケー(赤い)、ホセー(細い)のようにアイオイエーにするなどの特徴があり、周囲の関東方言に近い。山の手ことばは発音の訛(なま)りが少なく、敬語が発達しており、西日本の方言の影響を受けている。山の手ことばは近代の標準語・共通語の基盤になった。東京語は全体として、関東地方のなかで西日本的傾向を示すことがあり、「言語の島」をなす。「アサッテ」の次を「シアサッテ」とよぶことや、「オ寒ウゴザイマス」などの敬語表現がその例である。一方で、「ジャン」や終助詞の「サア」や「ヨオ」のように関東方言からの流入もある。このように諸方言の要素の混合であることが、全国に通じることばとしてふさわしいとされる。東京語は、文章語を背景とした標準語と一致するわけではないが、首都かつ大都市のことばとしての評価が高い。こうして東京の話しことばは、俗語を含めて現在全国に波及しつつあり、「共通語化」というよりは「東京語化」が進行しつつある。なお、アクセントについても、東京語のものがそのまま共通語アクセントとして扱われる。[井上史雄]
『斎藤秀一編『東京方言集』〈全国方言資料集成〉(1976・国書刊行会)』

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世界大百科事典内の東京語の言及

【方言】より

…また,方言は母語として最初に家族や周囲から習得する話し言葉であり,共通語はその後,教育や文章を通じて,多くは書き言葉に近いものとして習得されるという違いがある。
[東京語と方言]
 共通語の成立基盤となった土地(政治的・文化的中心地)には方言がないとされることが多い。しかし,東京語も,東京人が母語として身につける点では,他の方言と同等である。…

※「東京語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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