新撰 芸能人物事典 明治~平成 「東恵美子」の解説
東 恵美子
アズマ エミコ
- 職業
- 女優
- 本名
- 南 恵美子(ミナミ エミコ)
- 生年月日
- 大正13年 10月19日
- 出生地
- 東京市 牛込区(東京都新宿区)
- 学歴
- 東京家政専修女〔昭和16年〕卒 青山学院大学神学部〔昭和19年〕卒
- 経歴
- 父は浪曲師の初代東武蔵で、4人きょうだい(1男3女)の二女。東京家政専修女学校、青山学院大学神学部を卒業し、信濃町教会の補教師となった。昭和21年NHK東京放送劇団養成所に第2期生として入所、同期に臼井正明、小野田勇、太宰久雄らがいた。23年俳優座の研究生に転じ、同年オニール「あゝ荒野」に抜擢され、美人女優として注目を集める。29年創作劇の上演を目指して成瀬昌彦、森塚敏、山岡久乃らと青年座を旗揚げ。中心メンバーの一人として、椎名麟三や三島由紀夫らの創作劇のほとんどに主要な役で出演。46年矢代静一「写楽考」で芸術祭優秀賞、平成8年アーネスト・トンプソン「黄昏」で読売演劇大賞優秀女優賞。9年には「黄昏」と、プロデュースも手がける「ジャンナ」で芸術選奨文部大臣賞。16年安部公房「友達」の出演が最後の舞台となった。主な出演作に、舞台「親和力」「令嬢ジュリー」「オセロー」「第三の証言」「欲望という名の電車」「近松心中考」、映画「にっぽん昆虫記」「津軽じょんがら節」「やくざ戦争・日本の首領」「陽炎座」など。昭和50年社会心理学者の南博と自由結婚。著書に「東恵美子紫づくし」などがある。
- 受賞
- 芸術選奨文部大臣賞(平9年度)〔平成10年〕「黄昏」「ジャンナ」 芸術祭賞優秀賞〔昭和46年〕「写楽考」,読売演劇大賞(優秀女優賞 第3回 平7年度)〔平成8年〕「黄昏」
- 没年月日
- 平成22年 1月8日 (2010年)
- 家族
- 夫=南 博(社会心理学者),父=東 武蔵(浪曲師)
- 伝記
- 華齢な女たち―beautiful age愛 わたしの選択―東は東 南は南 吉田 ルイ子 著東 恵美子 著(発行元 中央公論新社主婦と生活社 ’01’88発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報