朝日日本歴史人物事典 「松島庄五郎(初代)」の解説
松島庄五郎(初代)
江戸中期,18世紀前半に活躍した長唄唄方。享保11(1726)年の江戸市村座顔見世番付の連名に初見。江戸四谷のせんざい場(青物市場)の呼び込み役であったが,声が非常によかったので勧められて長唄界に入ったという。師弟関係は不詳だが,三味線方の松島四郎八,あるいは松島助次郎あたりと関係があったのではなかろうか。初代吉住小三郎,坂田兵四郎と共に名人上手と称賛された。庄五郎の名跡は,昭和期の4代まで続いた。
(植田隆之助)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報