松菜(読み)マツナ

精選版 日本国語大辞典 「松菜」の意味・読み・例文・類語

まつ‐な【松菜】

  1. 〘 名詞 〙 アカザ科の一年草。関東以西、四国九州の海岸の砂地に生える。高さ約〇・六メートル。葉は密生し狭線形で、長さ約三センチメートル。八~一〇月、緑色の小花を多数つけ全体として円錐花序になる。果実は扁平な球形で、種子は黒い。若菜は食すことができ畑に栽培されることもある。漢名に鹹蓬をあてる。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「今一度桂川の柳魚に松菜をあしらひて」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android