植物の器官は,生殖に関係する生殖器官とそれ以外の栄養器官とに大別することができる。シダ植物と種子植物,すなわち維管束植物の栄養器官には根と茎と葉とがある。根はふつう植物体の地下部にあって植物体を支持し,水や無機塩類を土壌から吸収し,また地下部における体内の物質の移動に役だっている。茎はふつう植物体の地上部を支持し,地上部における物質の移動に役だっているが,地下部にあって地下茎となっていることも多い。葉はふつう平面的な形をもち,光合成を行う。すなわち,葉は光を受け,そのエネルギーを利用して二酸化炭素と水とからブドウ糖をつくる。根,茎,葉の分化をもたない藻類や,その分化が不完全なコケ植物を含めて,一般に緑色植物の栄養器官で光合成が行われ,そこで生産される有機物が,植物のみならず,ヒトを含めて生物一般のエネルギーの源となっている。
執筆者:原 襄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...