検番・見番(読み)けんばん

精選版 日本国語大辞典の解説

けん‐ばん【検番・見番】

〘名〙
① 見張りをする人。見張り番。
※ひとつの青春(1967)〈大原富枝〉三「見番が廻ってくるとあわてて繭を少なくする」
② 江戸時代に、遊里で芸者屋の取締りをした所。芸者の取次、送迎、玉代の勘定などを扱う。
※洒落本・寸南破良意(1775)手代「今けんばんへ人を遣りやした」
③ 明治以後、その土地の料理屋・待合・芸者屋の業者が集まってつくっている三業組合の事務所の俗称。芸妓の斡旋や料金に関する事務を処理する。
※風俗画報‐二五五号(1902)人事門「深川には見番(ケンバン)なるものなく芸妓に口を掛くるには直ちに其抱主の家に申込むの例なり」
※人情本・英対暖語(1838)四「仲之町の見板(ケンバン)よりか芸が上だといふ㕝(こっ)たっけが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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