(読み)カイ

デジタル大辞泉 「楷」の意味・読み・例文・類語

かい【楷】

楷書」の略。「ぎょうそう
ウルシ科の落葉高木。高さ約20メートル。葉は羽状複葉で、秋に紅葉する。孔子の墓に植えたと伝えられ、儒教学問を象徴する樹木とされる。かいのき。とねりばはぜのき。

かい【楷】[漢字項目]

常用漢字] [音]カイ(呉)(漢)
手本模範。「楷式」
漢字書体の一。「楷書・楷行草」

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精選版 日本国語大辞典 「楷」の意味・読み・例文・類語

かい【楷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 書体の一つ。楷書(かいしょ)
  3. ウルシ科の落葉高木。中国、台湾原産。高さ二〇メートルに達する。ウルシのように紅葉する。孔子の墓に植えたと伝えられる儒教ゆかりの木。和名トネリバハゼノキ。孔木。黄連木。
  4. 手本。のり。〔礼記‐儒行〕

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普及版 字通 「楷」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

[字音] カイ
[字訓] かた・かいしょ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は皆(かい)。〔説文六上に「楷木なり」とするがその名も知られず、孔子の墓に弟子たちがもち寄った木というのも、伝説であろう。は麦(むぎわら)で堅固の意があり、木には楷というのであろう。

[訓義]
1. かた、のり、手本、法式。
2. ただしい、式にかなう。
3. 書の一体、楷書。

[古辞書の訓]
名義抄〕楷 スナハチ・スル 〔立〕楷 ススム・スク・スナハチ

[熟語]
楷字・楷式・楷書・楷正楷素楷則楷範・楷模・楷法楷隷
[下接語]
官楷・細楷・小楷・章楷・真楷・多楷・通楷・妙楷・隷楷

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