欠字(読み)かけじ

精選版 日本国語大辞典 「欠字」の意味・読み・例文・類語

かけ‐じ【欠字】

〘名〙 文章印刷物で、文字、また、その一部が欠けていること。また、その文字。落字欠画の類。

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デジタル大辞泉 「欠字」の意味・読み・例文・類語

けつ‐じ【欠字/×闕字】

文章・語句の中で、あるはずの字が落ちていること。また、その文字。欠け字。
文章を書くとき、天皇または高貴の人に敬意を表すため、その名前の上に1字か2字分の空白を置くこと。欠如。→擡頭たいとう平出へいしゅつ

かけ‐じ【欠(け)字】

文章・語句中で、文字、また、その一部が欠けていること。また、その文字。欠字けつじ
欠画けっかく」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「欠字」の読み・字形・画数・意味

【欠字】けんじ

不足の字。〔老学庵筆記、一〕晏書景初、一士大夫誌を作り、以て朱希眞に示す。希眞曰く、甚だ妙なり。但だ四字を欠くに似たるのみと。~集十卷りの字の下を指さす。曰く、此の處、~當(まさ)に世に行はれずの四字をすべしと。景初に家にすの三字す。實に希眞のを用ふるなり。

字通「欠」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の欠字の言及

【欠画】より

…欠筆(けつぴつ),欠字(かけじ)ともいい,闕画とも書く。中国唐代におこり,長上の者の(いみな)(実名)に用いられた文字と同一の文字を使うことを遠慮し,文字(漢字)の一画を省略することをいう。…

※「欠字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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