コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

歌川豊広 うたがわ とよひろ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

歌川豊広 うたがわ-とよひろ

?-1830* 江戸時代後期の浮世絵師。
歌川豊春の門下で,初代歌川豊国とならび称された。美人画を得意とし,合巻や読み本などの挿絵もおおくかいた。弟子に初代歌川広重がいる。文政12年12月21日死去。江戸出身。姓は岡島。通称は藤次郎。別号に一柳斎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

歌川豊広

没年:文政12.12.21(1830.1.15)
生年:生年不詳
江戸後期の浮世絵師。岡島氏(『浮世絵師歌川列伝』),江戸生まれで俗称は藤次郎(『増補浮世絵類考』)。歌川豊春の門人で一柳斎と号した。天明8(1788)年の絵暦が確認されるが,しばらくは肉筆画中心に活動したらしく,錦絵や版本挿絵の執筆が本格化するのは寛政(1789~1801)末ごろから。享和(1801~04)から文化(1804~18)前期にかけては,草双紙・読本の挿絵で活躍が目立つが,文化中期以降は急に制作量が減少。初代豊国とは兄弟弟子になり,しばしば並び称されるが,豊国よりも生涯を通じて画風の変化は小さく,また穏健で派手さに欠ける。広重(初代)の師として知られる。<参考文献>鈴木重三「豊国」(『浮世絵大系』9巻)

(大久保純一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

大辞林 第三版の解説

うたがわとよひろ【歌川豊広】

?~1829) 江戸後期の浮世絵師。江戸の人。号は一柳斎。豊春の門人。歌川広重の師。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歌川豊広
うたがわとよひろ

[生]安永2(1773).江戸
[没]文政12(1829).12.21. 江戸
江戸時代後期の浮世絵師。俗称岡島藤次郎。号は一柳斎。歌川豊春の門人。地味で理知的な美人画を描き,肉筆画を得意とした。合巻,読本の挿絵も多い。門人に歌川広重がいる。主要作品『拳 (けん) 』『江戸八景』。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

歌川豊広
うたがわとよひろ
(?―1829)

江戸後期の浮世絵師。歌川豊春の門人で、俗称を岡島藤次郎といい、一柳斎(いちりゅうさい)の別号がある。豊春門下では歌川豊国とともに双璧(そうへき)とされるものの、作画活動はきわめてじみなものであった。作品は、錦絵(にしきえ)では若干の風景画と美人画が知られる程度の寡作であったが、肉筆画には優品とされるものが少なくない。錦絵では三枚続の『豊国豊広両画十二候』や『南楼名妓(なんろうめいぎ)』、掛物絵の『屋根舟』などが代表作とされている。没年については諸説があったが、文政(ぶんせい)12年12月21日であることが近年明らかとなっている。なお豊広の門からは、風景画の名手、歌川広重が出ている。[永田生慈]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

歌川豊広の関連キーワード朝夷巡島記(あさひなしまめぐりのき)歌川広近(初代)歌川広重(初代)俊寛僧都島物語朝夷巡島記鈴木重三鳥羽広丸

今日のキーワード

イラク日報

2004~06年に陸上自衛隊がイラク復興支援活動に派遣された際の活動報告。04年1月20日~06年9月6日の計435日分が、計1万4,929ページに渡って記されている。陸上自衛隊が08年にまとめた「イ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android