デジタル大辞泉
「殺風景」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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さっ‐ぷうけい【殺風景】
- 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 風景をそこなう意 )
- ① 自然の風致に乏しいこと。景色や風景に変化がなく趣がないさま。
- [初出の実例]「自笑老来殺風景、工夫終不レ到二吟懐一」(出典:空華集(1359‐68頃)三・雪朝歩帰途中作)
- 「鉄道電線等の壮観を汚して殺風景(サッフウケイ)のみならず」(出典:新聞雑誌‐四六号・明治五年(1872)五月)
- [その他の文献]〔蘇軾‐次韻林子中春日新隄書事見寄詩〕
- ② 人に風雅の趣が欠けていること。なんの飾り気もおもしろみもないさま。また、興ざめなさま。無風流。無趣味。
- [初出の実例]「Sappǔqeina(サップウケイナ) ヒト」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- 「上郎買の座敷で米が安いの薪が高直のといふに斉しく、はなはだ殺風景(サップウケイ)だ」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)二)
- ③ 興趣をそぐさま。陰気でさびしいこと。
- [初出の実例]「愚云。庭梅今明盛開。可レ供二諸老之一覧一之志耳。聊草盤之外無二余之煩費一。実殺風景也」(出典:蔭凉軒日録‐文明一九年(1487)二月一六日)
- 「是、殺風景也。山寺といひ秋夕と云、晩鐘と云、さびしき事の頂上也」(出典:俳諧・去来抄(1702‐04)同門評)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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