蕭蕭(読み)ショウショウ

デジタル大辞泉 「蕭蕭」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しょう〔セウセウ〕【××蕭】

[ト・タル][文][形動タリ]
もの寂しく感じられるさま。「蕭蕭たる晩秋の野」
雨や風の音などがもの寂しいさま。
「―たる夜雨の音を聞きつつ」〈芥川開化の殺人〉
[類語]寂寥せきりょう索漠さくばく落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう寂しい物寂しいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寞せきばく寂寞じゃくまく徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれるさびれるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

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精選版 日本国語大辞典 「蕭蕭」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しょうセウセウ【蕭蕭】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. ものさびしいさま。
    1. [初出の実例]「煙嵐心惨惨、骨髄気蕭蕭」(出典:菅家文草(900頃)一・秋日山行二十韻)
    2. 「払ふ人無くして閑庭に落葉蒲ちて蕭蕭(ショウショウ)たり」(出典太平記(14C後)四)
    3. [その他の文献]〔古詩十九首‐其一四〕
  3. 雨や風や川の流れの音、また鳴き声などのさびしいさま。
    1. [初出の実例]「蕭々自被風高簸。藹々応日下舂」(出典:菅家文草(900頃)六・九日後朝待宴朱雀院同賦秋思入寒松)
    2. 「左には松山峨々と聳えて、松吹く風蕭々(セウセウ)たり」(出典:源平盛衰記(14C前)三九)
    3. [その他の文献]〔史記‐刺客伝・荊軻〕

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