蕭蕭(読み)ショウショウ

デジタル大辞泉 「蕭蕭」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しょう〔セウセウ〕【××蕭】

[ト・タル][文][形動タリ]
もの寂しく感じられるさま。「蕭蕭たる晩秋の野」
雨や風の音などがもの寂しいさま。
「―たる夜雨の音を聞きつつ」〈芥川開化殺人
[類語]寂莫せきばく寂寥せきりょう索漠さくばく落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう寂しい

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精選版 日本国語大辞典 「蕭蕭」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しょう セウセウ【蕭蕭】

〘形動タリ〙
① ものさびしいさま。
菅家文草(900頃)一・秋日山行二十韻「煙嵐心惨惨、骨髄気蕭蕭」
太平記(14C後)四「払ふ人無くして閑庭に落葉蒲ちて蕭蕭(ショウショウ)たり」 〔古詩十九首‐其一四〕
② 雨や風や川の流れの音、また鳴き声などのさびしいさま。
※菅家文草(900頃)六・九日後朝待宴朱雀院同賦秋思入寒松「蕭々自被風高簸。藹々応日下舂
源平盛衰記(14C前)三九「左には松山峨々と聳えて、松吹く風蕭々(セウセウ)たり」 〔史記‐刺客伝・荊軻

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