蕭然(読み)ショウゼン

デジタル大辞泉 「蕭然」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぜん〔セウ‐〕【×蕭然】

[ト・タル][文][形動タリ]もの寂しいさま。
「万山の樹木枝を震うの音か、―たる音山谷に起こり」〈蘆花自然と人生
[類語]寂寥せきりょう索漠さくばく落莫らくばく蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう寂しい物寂しいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寞せきばく寂寞じゃくまく徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれるさびれるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

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精選版 日本国語大辞典 「蕭然」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぜんセウ‥【蕭然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ものさびしいさま。ひっそりとした様子蕭条
    1. [初出の実例]「蕭然幽興処、院裡満茶煙」(出典凌雲集(814)秋日皇太弟池亭賦天字〈嵯峨天皇〉)
    2. 「人跡遙かに絶え果てて、蕭然(セウゼン)として音もせず」(出典:源平盛衰記(14C前)四八)
    3. [その他の文献]〔范仲淹‐岳陽楼記〕

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