寂しい(読み)サビシイ

デジタル大辞泉 「寂しい」の意味・読み・例文・類語

さびし・い【寂しい/×淋しい】

[形][文]さび・し[シク]《「さぶし」の音変化で、動詞「寂さびる」に対応する形容詞》
1 心が満たされず、物足りない気持ちである。さみしい。「―・い顔つき」「懐が―・い(=所持金が少ない)」「口が―・い」
2 仲間や相手になる人がいなくて心細い。「一人―・く暮らす」
3 人の気配がなくて、ひっそりとしている。さみしい。「―・い夜道」
[派生]さびしがる[動ラ五]さびしげ[形動]さびしさ[名]
[類語](1)侘わびしい・物悲しい・さみしい・物寂しい・心うら寂しい・心こころ寂しい・人恋しい・孤愁・人懐かしい・物恋しい・小寂しい・哀感・徒然つれづれ・徒然とぜん・すがれる・うらぶれる・さびれる・しみじみ・たそがれ・萎靡いび・愁い・さむざむ・センチメンタル・落日・廃れる・心うら悲しい・しんみり・むせぶ・哀愁・悲愁・憂愁・衰勢・物哀れ・落ちぶれる・物思わしい・切ない・衰退・衰残・哀切・諦観・春愁・幽愁・秋風索漠・愁思・秋思・愁然・衰亡・孤独・盛者必衰・やるせない・びんびん・切切せつせつ・痛切・切実・深刻・ひしひし・つくづく・じいん・心から・切せつ・苦しい・辛い・たまらない・やり切れない・憂うい・堪えがたい・しんどい・苦痛・悲しい・痛ましい・哀れ・悲愴ひそう・悲痛・悲傷・沈痛・もの憂い・断腸の思い・胸を痛める・胸が痛む・胸が塞がる・忍び難い・忍びない・見るに忍びない・見るに堪えない・けだるい・アンニュイ・胸が裂ける・胸が張り裂ける・胸がつかえる・胸が潰れる・胸がつまる・気を揉む・重苦しい・滅入る・気遣わしい・塞ぐ・塞ぎ込む・消沈・しょげる・しょげ返る・沈む・憂鬱・沈鬱・メランコリー・鬱・気鬱・気塞ぎ・鬱鬱・陰鬱・暗鬱・鬱屈・鬱結・鬱気うっき・鬱悶うつもん・鬱積・抑鬱・憂さ・鬱陶しい・悶悶もんもん・息苦しい・胸苦しい・悩ましい・憂うれい・有り難迷惑・不如意・惨憺さんたん・骨身にこたえる・骨身に沁しみる・遣る方ない・居ても立っても居られない・矢も盾たてもたまらない・哀惜・感傷的・胸が締め付けられる・身を切る(「―と」「―たる」の形で)寂寥せきりょう・寂寞せきばく・索莫さくばく・落莫らくばく・蕭然しょうぜん・蕭蕭しょうしょう・蕭条しょうじょう・蕭殺しょうさつ・寥寥りょうりょう・荒涼・寂然じゃくねん・せきぜん/(2)徒然つれづれ・徒然とぜん・手持ち無沙汰・退屈・所在ない・持て余す・無聊ぶりょう・ひま・手透き・手明き・用無し・閑散・開店休業

さみし・い【▽寂しい/×淋しい】

[形][文]さみ・し[シク]「さびしい」の音変化。
「生まれて初めて―・い正月をしました」〈蘆花・思出の記〉
[補説]近世以降、「さびしい」「さみしい」両形用いられてきたが、現在は放送用語などで「さびしい」を標準形とする。
[派生]さみしがる[動ラ五]さみしげ[形動]さみしさ[名]
[類語]寂さびしい・物寂しい・心うら寂しい・心こころ寂しい・侘わびしい・人恋しい・孤愁・人懐かしい・物恋しい・小寂しい・哀感・寂寥せきりょう・寂寞せきばく・寂寞じゃくまく・索漠・落莫らくばく・蕭然しょうぜん・蕭蕭しょうしょう・蕭条しょうじょう・蕭殺しょうさつ・寥寥りょうりょう・徒然つれづれ・徒然とぜん・すがれる・うらぶれる・さびれる・しみじみ・たそがれ・萎靡いび・愁い・さむざむ・センチメンタル・落日・廃れる・心うら悲しい・しんみり・むせぶ・哀愁・悲愁・憂愁・物悲しい・衰勢・物哀れ・落ちぶれる・物思わしい・切ない・衰退・衰残・哀切・諦観・春愁・幽愁・秋風索漠・愁思・秋思・愁然・衰亡・孤独・盛者必衰・やるせない・びんびん・切切・痛切・切実・深刻・ひしひし・つくづく・じいん・心から・切せつ・苦しい・辛い・たまらない・やり切れない・憂うい・堪えがたい・しんどい・苦痛・悲しい・物悲しい・痛ましい・哀れ・悲愴ひそう・悲痛・悲傷・沈痛・もの憂い・断腸の思い・胸を痛める・胸が痛む・胸が塞がる・忍び難い・忍びない・見るに忍びない・見るに堪えない・けだるい・アンニュイ・胸が裂ける・胸が張り裂ける・胸がつかえる・胸が潰れる・胸がつまる・気を揉む・重苦しい・滅入る・気遣わしい・塞ぐ・塞ぎ込む・消沈・しょげる・しょげ返る・沈む・憂鬱・沈鬱・メランコリー・鬱・気鬱・気塞ぎ・鬱鬱・陰鬱・暗鬱・鬱屈・鬱結・鬱気うっき・鬱悶うつもん・鬱積・抑鬱・憂さ・鬱陶しい・悶悶もんもん・息苦しい・胸苦しい・悩ましい・憂うれい・有り難迷惑・不如意・惨憺さんたん・骨身にこたえる・骨身に沁しみる・遣る方ない・居ても立っても居られない・矢も盾たてもたまらない・哀惜・感傷的・胸が締め付けられる・身を切る

さむし・い【▽寂しい/×淋しい】

[形][文]さむ・し[シク]《「さぶし」の音変化》さびしい。
「たった一人で―・くって堪らないから」〈漱石・行人〉
[類語]さびしい・侘わびしい・物悲しい・さみしい・物寂しい・心うら寂しい・心こころ寂しい(「―と」「―たる」の形で)寂寥せきりょう・寂寞せきばく・索莫さくばく・落莫らくばく・蕭然しょうぜん・蕭蕭しょうしょう・蕭条しょうじょう・蕭殺しょうさつ・寥寥りょうりょう・荒涼・寥寥りょうりょう・寂然じゃくねん・せきぜん

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精選版 日本国語大辞典 「寂しい」の意味・読み・例文・類語

さみし・い【寂・淋】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]さみし 〘 形容詞シク活用 〙
  2. ① =さびしい(寂)①
    1. [初出の実例]「こなたのやうにゆふてはきゃく衆も見さげらるべし。品をかへてさみしひとお申あれ」(出典:咄本・かの子ばなし(1690)中)
  3. ② =さびしい(寂)②
    1. [初出の実例]「此さみしい景色をみるにつけて、故郷を思出して」(出典:唐詩選国字解(1791)五言古)
  4. ③ 見ていてあさましい感じである。さびしい。さもしい。〔天正本節用集(1590)〕
    1. [初出の実例]「エエ見さげ果(はて)たる淋(サミ)しい根情」(出典:人情本・人情廓の鶯(1830‐44)後)

寂しいの語誌

( 1 )上代の「さぶし」が平安時代に「さびし」となり、それがさらに変化した語。近世以降「さびし」「さみし」は並んで用いられ、のち「さむしい」「さぶしい」の形もみられる。
( 2 )現代「さびしい」「さみしい」は同じように用いられるが、古くからあった「さびしい」を標準的語形とみる考えが有力で、放送などでは「さびしい」が採用されている。

寂しいの派生語

さみし‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙

寂しいの派生語

さみし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

寂しいの派生語

さみし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

寂しいの派生語

さみし‐み
  1. 〘 名詞 〙

さびし・い【寂・淋】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]さびし 〘 形容詞シク活用 〙
  2. ① 本来あるべき状態になく、また、本来備わっているはずのものが欠けていて、満たされない気持を表わす。物足りない。不満足、不景気、憂鬱、物悲しさなどを表わす。さぶし。さみしい。
    1. [初出の実例]「帰りてのち、家のさびしきをながめて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
    2. 「世の中さびしく思はずなることありとも」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  3. ② 人の気配がなく心細い。ひっそりしている。静かで心細いほどである。また、人が住まずに荒れている。さみしい。
    1. [初出の実例]「むぐらおひ荒たる宿のさびしきはかりにもおきのすだくなりけり」(出典:阿波国文庫旧蔵本伊勢物語(10C前)五八)
    2. 「ふる雪にたくもの煙かき絶えてさびしくもあるかしほがまの浦〈九条兼実〉」(出典:新古今和歌集(1205)冬・六七四)
  4. ③ =さみしい(寂)③

寂しいの補助注記

上代では①の心情を表わすのに「さぶし」の形が用いられている。

寂しいの派生語

さびし‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙

寂しいの派生語

さびし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

寂しいの派生語

さびし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

寂しいの派生語

さびし‐み
  1. 〘 名詞 〙

さむし・い【寂・淋】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]さむし 〘 形容詞シク活用 〙 =さびしい(寂)①
    1. [初出の実例]「妹迄にくろうをかけさむしい勤をさせたゆへに」(出典:洒落本・二筋道三篇霄の程(1800)三)
    2. 「二郎、御前が居なくなると、宅は淋(サム)しい上にも淋(サム)しくなるが」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉帰ってから)

寂しいの派生語

さむし‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙

寂しいの派生語

さむし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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