寂寞(読み)ジャクマク

  • せきばく
  • 寂×寞

デジタル大辞泉の解説

[名・形動]ひっそりしていてさびしいこと。また、そのさま。せきばく。
「何となく斯う―な瞑想に耽って居るようで」〈藤村破戒
[ト・タル][文][形動タリ]さびしく、静かなさま。
「路上の小砂利が―とした光の中に」〈二葉亭訳・片恋
[ト・タル][文][形動タリ]
ひっそりとして寂しいさま。じゃくまく。
「人居を遠く離れた―たる別世界にも」〈柳田・山の人生〉
心が満たされずにもの寂しいさま。じゃくまく。
「斯ういう―たる団欒(だんらん)の中に」〈漱石行人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (形動ナリ・タリ) (「じゃく」「まく」はそれぞれ「寂」「寞」の呉音) ひっそりとしてものさびしいこと。また、そのさま。せきばく。
※梁塵秘抄(1179頃)二「寂まく音せぬ山寺に、法華経誦して僧居たり」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)立石寺「佳景寂寞(じゃくまく)として心すみ行のみおぼゆ」
〘形動タリ〙 ひっそりとしてものさびしいさま。寂歴。じゃくまく。
※懐風藻(751)和藤江守詠裨叡山先考之旧禅処柳樹之作〈麻田陽春〉「寂寞精禅処。俄為積草
※読本・椿説弓張月(1807‐11)残「声のみ高き深山辺(みやまべ)は、寂寞(セキバク)として物もなし」 〔楚辞‐遠遊〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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