蕭殺(読み)ショウサツ

デジタル大辞泉 「蕭殺」の意味・読み・例文・類語

しょう‐さつ〔セウ‐〕【×蕭殺】

[ト・タル][文][形動タリ]もの寂しいさま。特に、秋の末の、草木が枯れてもの寂しいさま。
「―として一糸の生気も認めぬ枯色の…芝生は」〈風葉・下士官
「君前には―たる気が漂うた」〈菊池寛忠直卿行状記
[類語]寂寥せきりょう索漠さくばく落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう寥寥りょうりょう寂しい物寂しいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寞せきばく寂寞じゃくまく徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれるさびれるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蕭殺」の意味・読み・例文・類語

しょう‐さつセウ‥【蕭殺】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 秋の末の、非常にものさびしいさま。
    1. [初出の実例]「秋の蕭殺たる気が更に深く自分に迫るのを覚えた」(出典:春潮(1903)〈田山花袋〉一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android