落莫(読み)ラクバク

デジタル大辞泉 「落莫」の意味・読み・例文・類語

らく‐ばく【落×莫】

[ト・タル][文][形動タリ]もの寂しいさま。寂寞せきばく
「彼に与えられたものは畢竟―とした孤独だった」〈芥川・大導寺信輔の半生
[類語]寂莫せきばく寂寥せきりょう索漠さくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう寂しい

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精選版 日本国語大辞典 「落莫」の意味・読み・例文・類語

らく‐ばく【落莫】

〘形動ナリ・タリ〙 ものさびしいさま。
※新編覆醤続集(1676)一六・与朝鮮国権学士菊軒筆語「亦不知音落莫而帰也」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「駒井先生去って落莫たる学舎の窓の下に読むでは」 〔王褒‐甘泉宮頌〕

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