comparative anatomy
生物の分類上のグループ相互の個体体制および器官などの形態・構造を比較し,系統関係を体系化する学問。現生だけでなく化石の資料も扱う。J.W.v.Goethe, G.L.Cuvier, R.Owenらによって始められた。C.Darwinによって進化論が確立されると,比較発生学・古生物学と並んで進化的生物学の重要な分野となり,E.HaeckelやK.Gegenbaurによって体系化された。その後の生物学の進歩により,肉眼形態だけでなく,光学顕微鏡や電子顕微鏡による微細構造から,生理機構や蛋白質・遺伝子の組成まで比較されるようになり,比較組織学・比較細胞学・比較生理学・比較生化学などの分野がつぎつぎに生まれ,現在では比較生物学(comparative biology)と呼んだほうがふさわしい。比較解剖学と比較発生学を合わせて比較形態学(comparative morphology)という。原形論や並行性の法則などの概念はここから生じた。
執筆者:後藤 仁敏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
解剖学の一分科で、各種の動植物の器官や組織の構築、配置、相互関係などを比較し、分類学および系統学上の類縁関係を明らかにしようとする学問。その萌芽(ほうが)は古代の生物学やレオナルド・ダ・ビンチの業績にもみられるが、キュビエやジョフロア・サンチレールによって体系化され、のちには比較発生学や古生物学とともに進化論的生物学の主要な部門となった。
[八杉貞雄]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
「比較形態学」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…それに対し,異種の生物との間の比較によって,生理機能とは関係なく構造の一般性や進化的意義などを探ろうとする研究分野があり,これを比較形態学という。比較形態学と比較解剖学とは混同されることが多いが,本来は後者は変化や生成の観念を含まない静的・平面的な概念である。 動物に関しては,上記の2種の形態学は大まかに見て別々の起源をもっている。…
※「比較解剖学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)1 人から受けた礼・贈り物に対して行為や品物で報いること。また、その行為や品物。「地酒を贈って返礼する」2 仕返しをすること。また、その仕返し。意趣返し。返報。[補説]書名別項。→返礼[...