毛呂山町(読み)もろやままち

日本歴史地名大系 「毛呂山町」の解説

毛呂山町
もろやままち

面積:三四・〇三平方キロ

入間いるま郡の北部に位置し、東は坂戸市、南は日高市・飯能市、西は越生おごせ町、北は越生町・鳩山はとやま町に接する。西部秩父山地東縁の低山地東部は関東平野の西端にあたる毛呂台地に立地する。北部を毛呂川・阿諏訪あすわ川・大谷木おおやぎ川などを合せた越辺おつぺ川、その南をくず川がそれぞれ東流し、流域に低平地が開ける。また南境近くを高麗こま川が東流する。中央をJR八高線が縦貫し、毛呂駅がある。JR線の東方を東武鉄道越生線が通り、東毛呂・武州長瀬ぶしゆうながせ川角かわかどの三駅がある。越辺川右岸台地の前久保まえくぼに縄文時代中期の白綾しらあや遺跡、同じく右岸段丘上の川角に三八基以上の円墳で構成された川角古墳群苦林にがばやしから坂戸市域に及ぶ苦林古墳群は前方後円墳五基・円墳四七基が確認されている。越辺川左岸には西戸さいどに縄文時代前期から後期に及ぶ松の外まつのそと遺跡、円墳一四基以上で構成された西戸古墳群がある。高麗川流域では左岸の西大久保にしおおくぼに縄文時代中期のままうえ遺跡、下川原しもがわら上殿うえとの遺跡がある。このほか葛川低地沿いに古墳時代前期の集落跡である矢島やじま遺跡、長瀬の大谷木川左岸台地上に平安時代の竪穴住居跡二六が確認された伴六ばんろく遺跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「毛呂山町」の意味・わかりやすい解説

毛呂山〔町〕
もろやま

埼玉県中南部,秩父山地東縁に位置する町。 1939年毛呂,山根の2村が合体して町制。町名は旧村名から合成。中心地区の毛呂山は,鎌倉時代毛呂氏の居館が造られて以来,近郷の中心地として発達。東部は入間台地で畑地が多く,野菜栽培,養鶏,養豚が行われる。西部は秩父山地で,西川材の産地黒山県立自然公園に属し,鎌北湖畔にはユースホステルがある。 JR八高線,東武鉄道越生線が通る。面積 34.07km2。人口 3万5366(2020)。

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